なぜエリートサラリーマンはうつ病になるのか?  ~同質性~

今回は自身の体験を交え、いわゆる大企業に勤めるエリートサラリーマンがなぜうつ病になるのかを考えてみたいと思います。

 私はその根本原因は日本の「同質性」と「異なる価値観の受け入れられにくさ」にあると考えます。この2つは大きくは同義なのですが、あえて分けて書いてみました。

 

  • 同質性

日本で大企業に勤める人間は金太郎飴のような人が多いです。それは、国内の有名大学を卒業後に企業へ入社した人という意味においてです。1億総中流社会と言われ、ただでさえ同じような人間ばかりと世界からみなされている日本ですが、その中からさらに同種の人間を抽出した集団がエリートサラリーマンということになります。

その中で、能力的(特に学力的)には同水準の人間に待遇(昇進・昇給)の差が生まれます。つまり、みんな金太郎なのにほんの僅かな差(上司との相性や所属部署など)で、待遇には大きな差が生まれやすいのです。(特に日本は、人口減による衰退期に入り、これからさらに上のポストが増えにくい状況にありますが、これは別の機会に詳しく述べたいと思います。)

さらに、待遇を決める際にも、現在の待遇の良し悪しを基に判断されやすいです。なぜなら、元々同じ金太郎で能力は似たり寄ったりだからです。結果的に、最初に(たまたま)待遇が良くなった人間は評価されてますます待遇が良くなる好循環に入りやすい一方、そうでない人間は悪循環に陥りやすいといえます。

すると、運悪く待遇が悪くなってしまった人間は、待遇の良い人間に、劣等感を抱きやすくなります。(みんな同じ金太郎なのになぜ俺は、、というやつです。)

それにより劣等感が増幅され、うつ病を発症するのではと考えます。

 

  • 異なる価値観の受け入れられにくさ

ちょっと長くなりましたので、こちらは次のエントリに書きます。ちなみに私はこちらが原因でうつ病になったと自分では考えています。